共済だより 診療所のある街 奈良市
−江戸時代末の古い町家が残る街−
奈良市は奈良県の最北部に位置する人口36万人の市で2002年に中核市となりました。私たちの診療所は奈良市東部に位置します。2005年1月「八軒町診療所」から「さくら診療所」と名前を新たにして移転開設しました。
近くには、世界文化遺産に「バッファゾーン(緩衝地帯)」として含まれる「奈良町」があります。今なお江戸時代末の古い町家が所々に残り伝統的な町並みの景観を見ることがでさます。家の軒下にみられる「身代わり猿」は悪病よけのお守りです。

移転にともなって
メディカルフィットネス導入
さくら診療所は、おかたに病院の近接診療所として糖尿病や高血圧などの慢性疾患管理と眼科診療、在宅を支援する役割を担っています。
前身の八軒町診療所で約10年間、慢性疾患の患者指導に力を注いできました。糖尿病指導で特徴あるのは、週1単位行っている糖尿病新患外来です。毎回の栄養指導やビデオ学習など十分に時間をかけた指導・診察で、コメディカルもかかわって糖尿病について理解をふかめていただきます。患者教育としては他に、糖尿病新患教室を2ヶ月に1回開催したり、ヘルシー料理教室などで食事の正しい知識を楽しい企画でアプローチしています。
今回の新築移転では食と運動をキイワードに具体的な指導スペースをつくりました。調理実習室「クッキングラボ」と、疾病予防施設「メディカルフィットネスあおがき」です。八軒町診療所の医療活動はそのまま引き継ぎ、さらにパワーアップした療養指導が行えます。健康への関心が高まるなかでメディカルフィットネスあおがきの利用者は着実にのび、生活習慣病の方はもちろん体力づくりのために利用する人もいます。男の料理教室やヘルシー料理教室も行い患者さま以外の方の参加もふえ好評を得ています。
だれでも利用できる施設で
健康づくりの拠点に
地域の健康な人も利用できる施設運営を目標に、その第一歩を踏み出しました。
在宅分野では、私たちの所属する医療法人岡谷会は1946年の閉院当初から在宅医療に力を入れ、「往診の岡谷」と呼ばれ、地域の中で大きく信頼されてきました。「往診の岡谷」の伝統を受け継いだ保健・医療・福祉のネットワークづくりの中で、「安心・安全・信頼の医療・福祉」をして追求していきます。
新しい診療所をつくるにあたり共同組織のかたや患者さま、地域の方々に募金や建設協力債のお願いをしました。地域の健康づくりの拠点となる診療所の建設に、多くの方から協力を得られ目標額を大きくこえました。住み慣れた街でいつまでも健康で暮らせるように、地域に開かれた運営をすすめていきたいと考えています。