腹式呼吸のすすめ / ストレス解消に役立つ生活習慣
(タミさんの健康教室)
今回は、呼吸法についてお話します。
腹式呼吸は、健康法として広く知られています。気持ちを落ち着かせて体をリラックスさせる効果があると、古くから推奨されてきました。では、なぜ体にいいのでしょうか。
人間の体は60兆個ともいわれる細胞で構成されています。呼吸のはたらきは、生命維持に不可欠な酸素を体内に取り入れ、これらの細胞が生命維持のために必要な働きができるようにすることです。細胞は一定の法則にしたがって規則正しく整列し、器官や臓器を作り上げています。酸素がきちんと供給されることで、人間の生命活動が維持されているのです。もし酸素が不足したらどうなるでしょう。
まず筋肉疲労が起こります。筋肉の硬直による「肩こり」や、全身の酸素不足による「だるさ」が現れ始めます。このとき体液のPh(水素イオン指数)は酸性に傾き、老廃物が溜まっています。酸素が供給されると、体液Phは補正され、筋肉もリラックスすることができます。
同時に、呼吸は情緒の安定にも深く関わっています。緊張した人に向かって「大きく息を吸って」とアドバイスすることがありますが、ゆっくり呼吸をすることが頭をすっきりさせ、緊張を和らげる効果があることが知られているからです。このように、呼吸は心身の健康と深く結びついています。
軽く口をあけて、ため息をつくように「はあ~」と息を吐き、吸うときには逆に口や鼻を意識せず自然に吸います。これを繰り返します。お腹から長く吐きましょう。朝日を浴びて深呼吸、健康な一日がこれでスタートできますね。
結果はそれぞれ…退院まえの自宅訪問
(ソーシャルワーカーのファイル)
回復期リハビリ病棟では、自宅に帰られるために患者様たちが日々リハビリを受けられていますが、病院では自宅に帰るための具体的な動作の獲得と生活環境の改善に向けて、積極的に自宅訪問に取り組んでいるところです。この間、自宅訪問をめぐって印象的だった事例をご紹介いたします。
一人は病院内ではリハビリにも意欲的と言えず、自宅に帰られたらどうなるのか心配だった患者さんですが、自宅訪問を機に帰る気が強まり俄然意欲が出てきたというケース。もう一人は自宅訪問することで退院後の生活上困難な点が具体化してしまい、逆に不安感を増長させてしまったケース。いずれも退院してからの生活に不安感をもたれていた方々ですが、自宅訪問がそれぞれ異なる結果をもたらしてしまいました。
不安に揺れる患者様と家族に寄り添うために、少しでも問題点を解決し退院後の生活に役立てていただけるよう取り組む自宅訪問も、もたらす結果が異なる方向に進むことを改めて認識させられます。
おかたに病院 地域医療課 西井 唯史



