HOME健康だより>53号の1

健康だより

透析患者さまによりそって 透析室

(おかたに病院 職場訪問)

 

 病気で訪れられる沢山の患者さま。病院ではいろいろな職場が患者さまの治療にかかわります。今回から職場の紹介もスタートしました。日ごろ目にすることの少ない職場も順次紹介していきたいと思います。

 

 透析室の場所をご存知ですか。エレベーターで2階へ上がり、右手に向かうと、入り口があります。
 毎朝、人工透析を受けられる患者さまたちが車椅子でヘルパーさんに付き添われて、あるいは患者さま同士連れ立って、訪れてこられます。通院の方たちがベッドに休まれるころ、病棟からもベッドに乗った入院患者さまが降りてこられます。透析室の一日がこうして始まります。

 

 透析室のスタッフは、看護師6名と1名の助手、計7名で構成されています。体の中の老廃物をきれいにする作業は、3、4時間かかります。その間、変わったことがないか目を配り、声をかけます。もしも異常があるときには担当医に連絡をとり、診察の手配をします。中にはそのまま入院しなければならないこともあります。

 

 そんな透析室の仕事について、透析室の森師長に日ごろの思いを語っていただきました。

 「透析室では、病気などで腎臓の機能が低下した方の腎臓のかわりを担う治療を行っています。おかたに病院には10台の透析装置があります。現在40名弱の方が週3回通院され、病状に応じて何名かの方は入院もされています。
 透析室は糖尿病の患者さまから「透析になったらおしまいや。」と恐れられているようです。全国的な調査でも透析に至る原因の第1位が糖尿病で、42%を占めるという結果がでています。

 

 「おしまいや。」なんて言わないでと看護師としては思いますが、透析に至った方は全身に影響をおよぼす慢性疾患から腎不全になっていることが多く、合併症が多いことや高齢であることが特徴なので、予断は許しませんし、生命の危機がせまっている方の精神的ストレスを考えるといたしかたないのかもしれません。

 

 幸い透析室の看護は、同じ患者さまに週3回、何年間も関わります。たとえ今日つらいことがあっても次はこうしてみようと考える時間があります。昨日よりもレベルアップした明日が送っていただけるように職場の違う職員とも協力して援助していきたいといつも思いながら患者さまに接しています。」

(透析室看護師長 森 敏子)

 

それぞれに応じた援助を

(ソーシャルワーカーのファイル)

 

 何らかの理由で食事ができなくなると、胃に直接食物を入れる「胃ろう」を造設する場合があります。
 胃ろうでも在宅で生活されている方もたくさんいらっしゃいますが、やはり介護力が必要です。
 先日、胃ろうを造設されていたけれども、その後、口から食事ができるよううになったお二人の方に、ほぼ同時に関わることになりました。ご家族と話し合いを重ね、退院後の生活について相談しました。結局、お一人は在宅への退院、もうお一人は転院の方向となりました。
 同じような状況にあるように見えても、当たり前のことですが、それぞれの環境や思いは違います。
 障害や病気を抱えている困難の中では、今後どのような生活をしていくのか、いつも満足な決断ができるとは限りません。私たちがかわりに決められるわけでもありません。それでも、できるだけご本人やご家族にとってよりよい選択ができるように、援助していければと思っています。

 

おかたに病院 地域医療課 御供 志織

ページトップ