「メタボリックシンドローム」って何?
(タミさんの健康教室)
テレビでこの言葉を聞いたタミさん。「耳慣れないし、もひとつよう分からん」ってことで、早速院長センセに質問。さて院長・井戸先生の説明は?
タミ ねえセンセ。
院長 どしたの、タミさん。
タミ テレビで見たけどなんや「メタボロシンデマウ」て怖い病気があるんやてな。
院長 え、何やて? 分かった、それはメタポリックシンドロームのことや。あはは。いい得て妙やな。
タミ どんな病気やの。
院長 うん、簡単にいうとな、糖尿病と高血圧、肥満、高脂血が重なった状態のことや。
タミ 何や、別に新しいもんでもないやんか。何でそれが「死んでまう」やの。
院長 そうやな、タミさんは何で通ってるの。
タミ わてか。高血圧やがな。そやけど心臓も検査せえ言われてるな。
院長 今までは、心臓は心臓、糖尿は糖尿と別々に診てたんや。そやけど内臓に脂肪がたまって動脈硬化が進むと血管が硬とうなって循環が悪うなる、するといろいろな障害がでてくる。そんな状態はさっき言うた四つの病気が重なった時に多くなる。それが社会問題になってきたんや。
タミ ふうん。
院長 俗には「死の四重奏」とも言われてる状態やな。
タミ そやけどなんで社会問題に?昔はなかったやろ。
院長 そうやな。ひとつには食生活の変化やと言われてるな。
タミ 体質も変わったんでっか?
院長 それやがな、問題は。体質はかわらへんのに食生活がかわったんやな。そもそも、生き物にとっての大問題は、飢餓やったんや。いつも食べ物があるとはかぎらんやろ。
タミ そうでんな。
院長 だから 飢餓状態になるとそれを補うホルモンが分泌されて、種を絶滅から救ってきたんや。日本人は農耕民族やから、肉食中心の西洋人より少ないカロリーで体を維持できていた。ところが戦後、食生活が西洋風になってしもたやろ。
タミ ふんふん。
院長 人間には、飢餓を補うホルモンはいくつもあるのに、過食を抑えるホルモンはたったひとつしかない。どうなると思う?
タミ どうなるって?
院長 簡単に言えばな大昔やったら栄養状態のいい人間ほど長生きできた。ところが現代では、それが逆になってしもうたんや。今では栄養状態のええ人間が絶滅の危機に瀕してる。特に日本人にとってこの内臓脂肪がたまることが 大問題になったってことや。
タミ そうかあ、よう分かりました。やっぱり昔ながらの献立は体にええんやね。うちのマミにもハンバーガー食べるのやめさすわ!
(マミ え~~っひどいよ、ばあちゃん)



